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仕事が終わって保育園を出ると、正直先生が約束通り待っていた。


でも、その横にはもう一人の姿。


「‥綾乃先生‥。」


綾乃先生は真っ赤に腫れた瞼で私を見て一礼した。


「‥立ち話もなんですから、BARにでも行きましょう。予約しておきました。」


私は黙って頷いて、正直先生の後ろに付いていった。


だいたいの状況は察しがついている。


和樹くんのお母さんに電話したのは‥綾乃先生だと。