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身体が冷えて、風邪ひくよ。
と夢の中で、もう一人の私がそう言う。
目を覚ますか、覚まさないかのラインで、携帯が鳴った。
鞄の奥底に、私と同じように眠ってしまっていた携帯を取り出す。
「はい、もしもし」
『今、片付いた。
この埋め合わ.......』
ピッと強制的に切られた携帯。
無理も無い。
こんなに近くにいるのだから。
電話しても無駄だと考えたのだろう。
彼はお疲れだった目をカッと開き、私を見つめている。
私に、目や口を使って『何で?』と訴えかけてきている。
私だって、こんな朝方まで待つつもり無かった。
知らぬ間に寝てしまっていたなんて....。