「樹生!」



「よ、麗香!」



俺らは以前よりすげぇ仲良くなった。今はプール場に向かう途中。




「樹生ってモテるから心配」




「俺も麗香はモテるから心配だわ、つーことで!…みんなに知らせてやろう!」




「え!?」



俺はプール場に行くことをやめ、麗香の腕を引いて校庭のど真ん中に来た。




「ここでなにすんのよ!」




「だから、みんなに言うんだよ!」




「樹生!…これ、つかえー!」




いつの間にかいた尚がメガホンを持ってきてくれた。




こんなものどこにあったんだ。ま、ありがたく使わせてもらうぜ。



『みなさーん!…麗香は俺のものなんで手ぇ出すんじゃねぇよ!…ついでに俺は麗香のものだからなぁーっ!』



そう、思いっきり叫んでやった。



そのあと麗香にさんざん説教されたのは、秘密で。



これからの俺らはお互いに溺愛し続ける!…多分だけどな?



【おまけ―END―】