でも仕方ねぇ。
アイツにも本当の俺を正体を見てもらうか。



「っ、さく……らぎ……ダメッ……!!」



「っ!?」



アイツは傷だらけのカラダで俺を見ていた。



「ぜっ、たいに……ダメッ……あたしは、だいじょ、ぶ……だから……」



「でもお前、ボロボロじゃねぇか!!そんなんで大丈夫なわけねぇだろうが!!なに言ってんだよ!!」



「さく、らぎ……アンタは……アンタだけは、死んだら……ダメだよ」



「なに言ってんだよ!!お前は俺が守るって言ったじゃねぇかよ!!」



「―――フッ。この女もしょせんは人間だ。やはりここまでだな」