―18年前


少女は走る。夜の紋司詩町を、ただ走り続ける。


少女は後ろを見た。後ろから異形の生物が追いかけてくる。


怖い…少女は恐怖に陥っていた。


瞬間、少女の足は異形の生物に掴まれた。


「うぁ!!」

少女は盛大にこける。



焼けただれたような腕に足を掴まれ、身動きができなかった。