信じたくなかった。否ー信じられなかった。彼が悪魔だと言うことを…安久李冬馬が悪魔という真実を

「…あーあ…バレちゃった…」

彼が苦笑しながら呟く。私はハッとして彼から距離をとる。悪魔なら、倒さないといけない

私は狼狽えながらも、鞄から対悪魔銃を取り出そうとする。瞬間、

「させないよ」

安久李さんの顔が目の前に現れ、私の足をはらった。

バランスが崩れ、床に仰向けに倒れる。受け身をとろうとしたがそれも遅く、床に頭を打ち、安久李さんに組伏せられた。

「くそっ…!!」

どうにか起き上がろうとするが、男の力ーしかも、相手は悪魔だ。神器もなく、装備も不十分。勝てるわけがない。

安久李さんが私の首元に手を伸ばす。私は首を振り、抵抗した。