「おい、もう大丈夫だぞ」 ポンポン。 あたしの頭を撫でる優しい手。 「……つか、おまえ。 掴みすぎだろ」 あたしから体を離し、あたしが掴んだままのシャツとネクタイを見おろし、金髪ヤンキーさんは苦笑する。 そして……。 「そろそろ離してもいいんじゃねぇ?」