「じゃーねー!」


「又来週バイバイ。」


そんな声があちらこちらから飛び交う。


はぁ…今日から皆帰っちゃうのか――…


あたしがシュンと肩を落として、

ため息を1つこぼしていると……


「伊原くん、清水さん。お迎えの車が来たわよ」


という先生の声が聞こえた。


あたしは思わず振り返って瞬の方を向いた。

目と目が合って、思わずそのまま、

二人の方へと駆け寄っていった。


「一緒の車って、家近くなの?」


私は何故か焦っていた。

よくわかんないけど……


どうしようって思ってた。