あたしは気付かない。

きっとずーっと夢から覚めないんだ。


ほら…今、信じられない事がおこってる。


あたし、空を飛んで息吹と一緒に笑ってる。


又楽しくやっていけるのかな…。


こんな学校で…大丈夫かな……。


「………るさい。」


「むにゃむにゃ…息吹~…!」


「うるさいわよっ!!」


―――ドタンっ!!


「きゃっ!!」


あたしはベッドから落ちて目が覚めた。

あぁ…やっぱ夢だったのか…。


少し残念な気持ちになる。


「いつまで寝てるの!早く起きて支度して!
こっちはうるさくってたまらないんだけど!!」


真凛ちゃんはあたしのグータラしてる

ところを見て、あたしのことを叱った。


「ごめんなさい…。」


「気をつけてよ。」


「はい。」


何だか今日もご機嫌斜めの真凛ちゃん。

何でなんだろ…?


そう思いながらあたしは

学校へ向かって歩きだした。