「ただいまぁ」

「おかえりお姉ちゃん!!」


玄関の扉を開けた私を真っ先に出迎えてくれるのは、いつも妹の桜だ。

桜は勢いよく私に抱きついた。



腰にまでつく、ウェーブのかかった茜色の髪。



私の腕に埋もれるは、大きな瞳に栄える長いまつげと、小さな鼻。



自分の肩までしかない背。


もう中学生なのに、未だに子どもっぽいけど、とても可愛い。