とてもいい夢の中は、どんなに残酷なんだろう。 目を覚ますと、一気に現実に戻る。 あたしが、陽太の運動会で、保護者リレーに参加してる。 走りきった後で、奏くんがペットボトルを差し出してくれた。 何…言ってるんだろ。 よく聞こえない… でも、明らかにあたし達は、普通の恋人に見える。 あたしが笑顔で、奏くんも笑ってて。 あたしが元気だったら、今ごろ…そう、なってたかな。