「誰か!!助けて下さい!」

目の前で苦しんでる夏帆を、抱き起こすことしか、俺には出来ない。


「夏帆…起きろ!」


顔が真っ青になっていく。
「守本さん!?」


近くにいた看護師が、夏帆の名前を呼んだ。



「守本さーん!聞こえますかー!」



担架が来て、夏帆が運ばれた。


「あなた、守本さんの彼氏くん!?」


前に病室で会った先生。

「あれ、違ったっけ!?」

彼氏…



「いえ、彼氏です」