「.....きて」
なにか聞こえる。
「結衣!起きて!」
「はっ!」
「えっ?何その起き方」
「いや何でも無いです。お早うございます会長」
「おはよう。早く着替えないと朝御飯抜きになるよ」
朝御飯抜き...?
「いやーーーー!」
「じゃ早く着替えて」
「会長はちょっと出てくれませんか?」
「えー」
「出て行ってください!」
私はそう言って彼を部屋から追い出した。

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「おはようございます!」
「おはよう結衣ちゃん」
「結衣先輩って以外にも寝坊するタイプなんですね」
いや、
実は他に問題がありまして...
どうしても秀先輩と同じ部屋で寝ることなどできないし。
夕べはドキドキして眠れませんでした。
眠ることができたのはもう3時。
7時間は寝たい!

「結衣ちゃん食べないの?」
「えっ?」
なんと!
いつの間に朝御飯が目の前に!

「いつの間に」
「今日の朝御飯は味噌汁、魚、白米ですか」
「「「「「「いただきます」」」」」」

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それから私は走っている。
朝御飯をゆっくり食べ過ぎた。

「はぁ、はぁ」
「ほらほら結衣!早く!」
「会長は足速くていいですね」
「いやいや、もう少しだから」
「はぁ」
たったった。

「着いたよ。ここがSクラス」
「でかっ!」
「天倉さん、知念さん、おそいですよ。
あと1秒遅かったらディテンションでしたよ」
「ごめんなさい。
レベッカ先生」
「今度から気をつけてくださいね」
「「はい」」
「あと知念さん以外は自習でよろしくお願いします」
「「「「「「「はい」」」」」」」
「知念さんちょっと来てください」
「はい」