「瑠奈(ルナ)ぁ―」
「帰ってきて早々、何?…お兄ち
ゃん」
―――家に着くとすぐ。
俺は妹の瑠奈を呼んだ。
「リビングに来い」
「…今あたし、宿題ちゅ…「んな
もん、あとで俺がやってやるよ。
はやくしてくれ」」
「わかったから、ちょっとだけ待
って。……お兄ちゃん、もしかし
なくても、飢えてる?なんで?学
校で喰ってこなかったの?」
「…………はやくしろ」
「はいはい」
言わずとも、だいたいのことは
悟ったらしい瑠奈は、
リビングに来てすぐ、
大人しく俺に首筋を晒してきた。
………ワリィな。瑠奈。