* 「たっだいまぁ〜♪」 満面の笑みで帰ってきた瑠奈を、 リビングにいた瑠樹は、 不思議そうな顔で見た。 「―遅かったな」 「華菜ちゃんのところに行ってき たんだ」 「………華菜?」 この間のことは除くとして、 普段…瑠奈の口から出ることは ほとんどないに等しい、 “華菜”の言葉に瑠樹は、 大げさなくらいピクンと 反応した。