喪服を着て、朝食を食べにいった。

「おはよう、今日は休みじゃないのか?」

「うん、休みだけど、お見送りに行くの」

「恵、これ、書いておいた」

「ありがと、爺ちゃん」

喪服は早番だった時、伯母さんと仕事が終わって買いに行った。

どんなものかわからないから・・・。

昴おじさんに、一般的な香典の額も聞いておいた。

続々と起きて来て朝食を食べる。

「恵、早いな。」

「お兄ちゃん、柚ねぇ、おはよ」

食べながら挨拶する。

「恵、忘れものないようにな。じゃあ、行って来る」

「うん、パパ、伯父さん、いってらっしゃい」