────────ヴヴヴ..ヴヴ..




4月3日、午前0時。




「 あき! 」


『 わっ・・・なに? 』




買ったプレゼントは
机の上に置いてある。
それを眺めながら
私は両手で携帯を握っていた。




「 遅くなってごめんね。
  誕生日おめでとう 」




鳴ってすぐに出て、
その嬉しさからいつもより
声は大きくなった。




あきは少し驚いていたけど
小さく笑いを零したあと




『 ・・・ありがとう、繭 』




優しい声にお礼を言われると
・・・・頬が緩んでしまう。