トントンと野菜を切る音が一階から聞こえる。
まるで母さんが帰ってきたように錯覚するくらい音が似ていた。
「なんで泊めたんだろう…俺。」
全然進まないノートから視線を上げて窓を見た。
実はたまたまではなかったりする。
マコが危ない地区に入って行ったのを見てまさかとは思って先周りしていた。
ここ最近、マコみたいなタイプがターゲットになってる話を聞いたから。
「犯人探す…か。」
考えても仕方ない。被害が広がらないように俺が捕まえないと。
拳を握り締めて一階に向かった。
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