嫌な夢を見ていた。

 かつてはよく行った湖で、ボートに乗ってのんびり釣りを楽しんでいたのだが、水をすくおうと湖面に手を伸ばした瞬間、頭からドボンと湖に落ちてしまった。

 泳げない俺は、必死にもがくがしこたま水を飲んでしまい、意識を失ってしまう。


 意識を失った俺に、釣り仲間が必死の救命処置をしてくれている。心臓が止まってるらしく、心臓マッサージをしてくれてるらしい。

 それは有り難いのだけども、圧す場所が違っている。みぞおちを圧されても、ただ苦しいだけなんですけども?


『俺の心臓はそこじゃねえよ!』


 思わずそう叫んで目が覚めた。

 腹の上には、最近太り気味のパーシーが乗っかっていた。