ケータイ小説 野いちご

背中のぬくもり

背中のぬくもり



「あうー、飲みすぎた。
気持ち悪い…」


自転車の荷台に揺られて、少し肌寒い夜道を通る。

自転車をこぐ幼なじみは、背中しか見えない。



「お前、酒そんなに強くねーのにムリして飲むなよ。」


「…だって、先輩に進められたら、断れないじゃん」


4月に入社して以来、会社の先輩からよく飲み会に誘われる。

まだ会社に慣れない私に気を使ってくれているのであろうが、お酒があまり強くない私にとっては少しキツい。

が、先輩の好意を断るわけにはいかないので、こうして毎回酔って帰る。




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