―――…


「ひゃ…っ!?」


―――バタンッ。カチャ。


…………


つい今の今まで廊下にいたのに、今目に映るのは薄暗い第3会議室の風景。


―――私、瞬間移動したようです…。


いつの間にそんな能力が…


ていうか…


何か、温かい。


「あ~やっと触れた。」


「!!!!」


真後ろから聞こえてくる、聞き慣れたテナーボイス。


私を包み込む腕。


…犯人は一人しかいない。


「福嶋さんっ!?何してるんですかっ!」


私は身体をよじって、後ろを振り向いた。