――――…


―――状況が掴めない。


…あの後、結局、終バスに乗ることはなくて、連れて来られたのはオシャレなバー。


私の頭の中にはぐるぐると福嶋さんの言葉が廻っていた。


…私のことを、食べたい…?


どういう意味だ…。


単純過ぎる答えしか思い付かないのは、私が福嶋さんのことを好きだからだと思う。


つまり。


私は赤ずきんちゃんで、福嶋さんはオオカミ…?


…『たーべちゃーうぞぉ~♪』…


悶々…


(自主規制。)


……………いや、ありえない。


私と福嶋さんがそうなっちゃうとか。


きっと、からかわれてるだけだ。