「これ、コレミツ」 うたた寝してたら、起こされた。 あたしは複雑な思いで目覚めた。 だって、 この声、奏ちゃんだ。 幼馴染で、愛しの奏ちゃん。 見た目もいいし、優しいし。 ・・・でも、『恋愛感情』がないらしいのが残念なところ。 その奏ちゃんが、 明らかにあたしを起こしている。 あたしの、悠里(ゆうり)じゃない、何だか変な名前を読んで。