じゃーんけん……


「今日もいっちゃんの負け、戦いがいがありませんなー。でも付き合ってくれるのいっちゃんくらいだし」


パ・イ・ナ・ツ・プ・ル

駅の階段をタンタンタンと登っていった。


目の前のアイツを見上げながら


何でグー出したかなと思った


「何で、強いの」


「いっちゃんの性格を知り尽くしてるから」


「ふぅん」


3段をぺタッ、ぺタッ、ぺタッと登った


グリコじゃんけん何て可愛い遊びくらい
僕はつきあうよ


だってまだ何も言ってないしさ


君の性格を知り尽くしたいね、自分の性格だけ知り尽くされてるなんて


ちょっとズルいじゃん