その頃、
それこそ血眼で

由花を探している人物がいた。


信長だ。



「どこに
どこにおるのじゃーーーー」



信長は 

玉から
「菊がおらん様になった」
と告げられ
瞬間に青ざめた。


手土産にもってきた
落雁を床に落とし
家の周辺を
それは…気が狂ったように探した。