それはゆきが中学3年生の時だった。 「ゲームしようよ!罰ゲームは隣の席の奴に告白!」 友人の何気ない遊びがそれのきっかけだった。 「えー嫌だよ。」 「おもしろそう」 意見は二通りに分かれた。 が、提案者がクラスのリーダー的存在であるカナコだったため、反対派は意志を貫くことができなかった。 ゆきもその一人である。 まぁ別にいっか。 自分には関係ない。 そんな甘い気持ちでゲームに望んだ。 そしてゆきは見事に負けた。