「1年3組…か。」





新学期私は北高に入学。
こちらの地域に引っ越してきたから友人はいない。
友達作りというものは苦手。
というより…トラウマかな。













「では、最初なので皆さんの名前を呼んでいきます。」







名前が次々と呼ばれていく。







「畠野陽菜(ハタノハルナ)さん。」


「はーい。」








そして私の名前が呼ばれてからもその機械的な作業は進んでいき、









「以上、総勢40名この1年間よろしくね。配布物を配るから回して行って〜。」












仲の良い友達が居ての安堵の顔や、逆に知り合いのいない不安そうな顔、他人と狭い空間に詰め込まれているせいかどこか息苦しいこの教室。
居心地が良いとは言えない。