次の日も万桜は学校に来ることはなく、
そしてまた次の日には、転校するという
話が広まっていた。

でも誰も俺に何も言わないし、聞いてこ
ない。

それがまた俺をイライラさせる。

部活でも色んな憶測が飛び交っているの
に、俺が行くとみんな散らばる。

でも正直、安心した。

聞かれても答えられない。

転校の事情は知っているが、…これから
の、この先の俺たちのこと。

考えないようにしていた。

いや、考えたくなかった。

受け入れなれなかった。