夕利に余計なコトを頼まれて、俺は気を揉みながら、オフィスに戻った。



「おい!?佐久間」


「んっ?」
先にデスクに戻っていた雄太は俺を呼ぶ。


「副社長がお前を探してたぞ」


「えっ!?」
また、俺…知らずにミスしたかな~


雄太に夕利のコトを切り出す前に、俺はフロアの奥の副社長室に向かった。


コンコン



「佐久間です・・・」


「入れ」


祐副社長の声で、俺はドアを開けて、入った。



「俺…何かまたミスしましたか?」