自分のために頼んだ

テーブルの上に置かれたお皿の中身が、



どんどん、凄い勢いで消えていく……









「…ふーん?



いやぁ、なんで最近の子って

小さい頃は細かった身体が

見る間に、どんどんお肉つけて
ブクブクな、

ゴホンッ

…というか豊満な身体になってくんだろう

って、ずっと不思議に思ってたんだけど…





…なるほどね?


こんなの食べ始めたら止まらないのも わかるなぁ。」




………え、なんで、

なんで今わたしの方見るの?








「……っぎゃあ!!」



…な、な、なんてこと!


何すんのこの人!

何なのこの男っ!




むに、お腹の脂肪、

いや皮を抓られ


思わず とんでもないほどに取り乱した叫び声を発してしまう。






「……な、何するんですか?

痴漢行為で訴えますよ?」


「…えー

君のお肉、ちょっと抓っただけなのにぃ?」



「…っお、おにk



ち、違う。

お肉じゃなくて皮です!」


苦しい言い訳をしながら
ふと疑問が浮かぶ。




…はて?

わたしって、そんな言われるほど太ってたっけ?









……や。 太ってないよね?

言うなら、中肉中背?

文句なしの健康体でしょうがっ!





…なぁ〜んだ!

取り乱して損した。


大体、あんたが痩せてるだけだっつの!




ギロリ、彼のことを睨みつけると……