「はぁぁ…」





放課後の教室で、あたしは鞄に教科書を詰めながら悶々としている。







昨夜……伊勢谷陣のバイクに乗って、あまりの衝撃に夜は寝れなかった。



伊勢谷陣のあのバイク…
ジェットコースターより速かったし!




しかもあたしに非があるとはいえ、裸を見られてしまった。


さらには伊勢谷陣の裸も見てしまった………。





あたしはバタッと机に顔を伏せる。






もう…

一生お嫁に行けないよぉ―!




慎ちゃんとすらまだ手すらつないだ事がないのに!


だけどりあたしが何より一番ショックだったのは、あたしの裸を見た時の伊勢谷陣の態度だ。



あの男……あたしの裸を見たくせに顔色ひとつ変えなかった!




それってあたしに魅力がないからだよね。


そういうことだよね?