ケータイ小説 野いちご

暴走族が愛した小さな姫

第2章
愛した人






なおをスキだからこそ
つらい思いをさせたくない。


でも、この思いを封じ込めたくない



私はその日夢を見た。


目が覚めるとそこはなにもない
空間だった。

私はひとりポツンとたっていた。


そこに見覚えのある人影が…



それは、私の父と母だった。



「お父さん、お母さん?」


父「鮎華、ひさしぶりだな。」

母「おおきくなったね。」


と微笑む両親。


「会いたかった。」

そういって泣く私。

父「ごめんな。」

母「寂しい思いをさせたね」



私は思った。

ここはどこ?

なんでお母さんとお父さんがいるの?


私の思っていたことが伝わったみたいで

母「ここは夢の世界よ。」

父「鮎華に伝えたいことがあって
  ここにきたんだ。」


「伝えたいことって?」


父「今幸せか?」

「幸せだよ。」

父「お前の命は残り少ない。
  お前がやり残したこと、
  伝えたいことあるんじゃないのか?」


「うん。だけど、伝えちゃいけない」


母「伝えちゃいけないことなんてないのよ」

「え…?」

母「あとで後悔したくないでしょ?」


「したくない。」

父「素直になりなさい。
 そして、伝えなさい。」

母「あなたに幸せになってほしいのよ」


「わかった。伝えるよ。
 ありがとう。」


そういうと2人は消えていった。







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