ケータイ小説 野いちご

いつも何度でも

現在
嘆きの鳥


東京に戻る飛行機の中で、朱里は死んだように眠った。

「朱里、あ・か・り、着いたよ。」

「ほぇ…。」

シートから体が動かない。

「抱っこしようか?」

耳元で誠之が囁く。

うっ…この人は言ったことは実行する。

「け、結構です!」

痛む腰を庇いながら立ち上がる。

マンションに帰るタクシーの中で、またうとうとしながら考える。

セックスって、こんなにふらふらになるまでするものなの?

時代小説はそこまで教えてくれない。

マンションに着くとヨロヨロと歩く朱里を抱き上げて誠之がエントランスを歩く。

管理人さんもいるのに恥ずかしい…。

エレベーターの中で、誠之は朱里に小さなキスをたくさん落とす。

部屋に入るとそのまま寝室へ抱いて行った。

朱里をベットに寝かせると、

「昨日は無理させて悪かったね。夕食までゆっくりおやすみ。」

と言ってやさしいキスをして、寝室を出ていった。

やっと眠れる。

朱里はすぐに眠りに落ちた。




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