ケータイ小説 野いちご

いつも何度でも

現在
渡鳥


マンションに戻って、朱里は黙って荷物をまとめた。

「なにしてるの?」

険しい顔で誠之が聞いた。

「……ア…アパートに戻ろうと思って…。」

「イヤだ、帰さない。」

そう言って誠之は朱里を強く抱きしめた。

「ダ…ダメです。私の両親は厳しい人です。もし、誠之さんを訴えでもしたら、大変なことなります。誠之さんの社会的地位に傷がつきます。ご両親も悲しみます。」

朱里は涙をこらえて、一気に言った。

「僕のことなんかどうなったって構わない。朱里のいない部屋に帰るのは嫌だ。朱里がいないと眠れない。」

誠之はそう言うと朱里に激しいキスをした。

角度を変えて何度も繰り返される深いキス。

「あっ…あ…だっ…めっ…やあっ…。」

朱里が拒めば拒むほど誠之は朱里を強く抱きしめ唇を貪った。

誠之は立てなくなった朱里を抱き上げて寝室に向かった。

朱里に覆い被さる誠之にいつもの余裕はない。

激しい愛撫とキスに朱里は何度も絶頂を迎える。

食事もとらずに誠之は朱里を何度も貫いた。

朱里が意識を失うまで。



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