ケータイ小説 野いちご

いつも何度でも

現在
愛の巣


誠之の自宅は都心の高級マンションのなんと最上階。

広いリビングに思わず、

「鬼ごっこできそう。」

と呟いた。

「じゃあ、しようか?鬼ごっこ。」

「えっ?」

誠之は後ろから朱里を抱きしめて、

「さあ、逃げて。」

と腕を離した。

えっ?えー!

朱里は逃げた。

でも…すぐ捕まった 。

朱里を抱きしめた誠之は、

「ずっとこうしていたいけど、仕事にいかなきゃいけない。10時までには帰るから、それまでゆっくりしてて。」

と言って優しいキスをしてくれた。

「日曜日もお仕事?私のせいですね。ごめんなさい。」

「1ヶ月のハードワークで君が手に入るなら安いもんだ。」

そんな言葉をさらっと言える誠之はやはり大人だ。

朱里は真っ赤になって俯くことしか出来ない。

指紋認証の登録には一週間かかるからと、暗証番号を書いたメモとカードキーを朱里に手渡して、誠之は仕事に出掛けた。




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