ママは、しばらくすると戻ってきた。 「ハル…久しぶりだね。」 「………」 「あれ?もしかして覚えてない?椎名蓮。」 「……蓮にぃ…」 「そうだ。」 「えっと…白衣来てるってことは…」 蓮にぃは、黙ってあたしの手首に手をあて脈をはかった。 「…ハル…早速だけど説明するね。」 蓮にぃは、 あたしの年上の幼なじみ。 昔から、持病で苦しんでたあたしに『俺がハルを助ける』っていって医者になるって言ったんだ。