潤SIDE

泣きじゃくる裕太を家に入れて、ごはんを作り始めた。

「裕太ーご飯出来・・・」

リビングに行くと、ソファーには寝息をたてて丸まって寝ている裕太がいた。

「しょーがないなぁ・・・」

裕太に毛布をかけて1人でご飯を済ませた。

「まさか悠矢が束縛してるとは・・・」

真面目で、カッコよくて、俺もちょっと憧れてて、

俺の知っている悠矢は束縛なんて絶対しない。

なんで暴力なんか・・・悠矢・・・どうしちゃったの・・・?

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

いきなり裕太の叫び声が聞こえた。

「どうしたの?怖い夢でも見た?」

「悠矢が・・・晴菜ちゃんがぁ・・・」

「悠矢と晴菜ちゃんがどうしたの?」

「・・・ぅぁぁ・・・」

裕太が震えだした。

「大丈夫。ゆっくりでいいから。」

俺は裕太の背中をさすった。