翌朝も……気分は最悪。
これまでに無いくらい最悪な目覚め。
…学校、行きたくないな…。


「…智也に、会いたくない…」







――――――……
―――――……
――――…


そして、1週間が経った。
学校をズルズルと休み、晴れない気持ち。
収まらない怒り。
1日の大半を、ベッドで過ごした。





~♪~~♪♪


……また、だ。
携帯の表示を確認すると、【智也】の文字。


あの日から、毎日掛かって来る智也からの電話。
多い時には、一日に50回ってこともあった。
けどあたしは………それを全部、無視している。


理由は簡単だよ?
“智也に、別れよって言われるのが怖い”。
ただ、それだけ。


自分からあんな事言ったくせに、いざ現実を見せられると怖くて仕方ない。
智也の電話に出たら、絶対言われてしまう。
そんな、そんな分かり切ってること、聞きたくない……。



あたしは勝手なんだ………。



やっぱりまだ、智也がいいなんて………。