次の日


「ゆーじろーー!!!」

教室じゅうに響く俺の名前。
その声に若干頬が赤らむ。

Σダダダダダダッ

「ゆーじろー」

「なっなんだよ。そんな走って来なくても…」

梨沙はいつも通りだった。

「ゆーじろー。貴様の為に仕事を持ってきてやったぞ。感謝しろ」

「仕事?」

「あぁ。貴様にうってつけのだ」

「俺にうってつけ?」

「これに推薦しておいてやった」

そう言って俺に見せてきたのは、

「『桜取高校 サマーミニフェスティバル』…なんだそれ」

「直訳すると、桜取高校のミニ夏祭りだ。貴様を実行委員長として、推薦したぞ」

「…はぁ!?」

思わず立ち上がる。
みんなの視線が一気に俺へ。

「きっ気にしないでくれ…」

静かに座った。

「梨沙、「そういう事だから。放課後、生徒会室にくるように。じゃあな」

行ってしまった。
俺が…夏祭りの実行委員長!?
なに勝手に決めてんだよ…