――……。


……。


龍輝さんの部屋にお泊まりした数日後。

その日は優ちゃんと買い物をしてカラオケに行ってまた買い物をして…と、久しぶりに二人で一日中遊んでた。


夕方に「じゃあまたね!」といつもみたいに別れて家へと向かっていた時、

その人はまた私の前に現れた。




「よ、この前ぶり」


…電柱に寄りかかって空を見ていたその人が、私に気付いてにっこりと笑う。


「…涼太くん…」


背中に妙な汗が流れ、嫌な空気がまとわりつく。




「そう怖い顔するなよ」

「………」


「…参ったなぁ、そんなんじゃ言いにくいじゃん」


言いにくい、って…何を言うつもり…?




「あのさ、」


涼太くんとの距離が、縮まる…。






「やっぱり俺とやり直す気にはならない?」