二十歳の成人式も終わり、ふとした時、その人との出会いが訪れた。

いつものように出勤し、一日平均八万円は稼いでた。

そんなある日、何気ないお客さんのある一言から始まった。

接客のもっとうまいやり方教えたろか?

今でも十分かもしれんけどもっとよくする方法教えたるで。

昔からやると決めた事はとことんやる。
決めた目標は必ず達成してきた。

この仕事でも
ただやっているだけではなくやり甲斐を持ってやっていたのは事実だった。
やり甲斐!?と馬鹿にする人はいると思う。

それもそうだと思う。
やってる行為は普通愛し合う二人がする行為。
見ず知らずの人と会って限られた時間での仕事は普通の人にはいいイメージはない。
むしろ胸をはって言える仕事でもない。親には口が裂けても言えない。

けどお客様が元気・笑顔になってくれる顔を見たり、ありがとうのお礼の気持ちを直接聞けたりと、なんとも言えない喜びがそこにはあった。

向上心も強い私は
その人の言葉に興味を持った。

もっと接客をよくする方法…。

その人に興味を持つというよりは言葉に興味を抱いたのが事実だった。

それもそのはずだ。
そのアドバイスをくれたのは、某会社の重職。
見ためはちょいワルオヤジ。
大きな綺麗な目が印象的なエリートサラリーマン。
歳も実際の年齢より見ためはカナリ若い。


そっからが私とヒロの物語。