周りの六人は慌てて飛び散った刀を広い、再び構える。 「そのしつこさ、嫌いじゃないけどね。」 あの浅葱を羽織っていなくともわかる。 この背中、この俊敏な動き。 「何度でもかかってきなよ。」 ニヤリ、と不敵の笑み。 「君も早く逃げたほうがいいよ」 そう言って私に背を向ける。 逃げるようにと促しトンっと軽く私を押したその腕を思わず掴む。 「沖田…さん…」