何故、仁を止めたのかは解らない。 でもあの大きな背中を見送った後急激に眠気が私を襲う。 そりゃ、そうか何時もなら寝ている時間だもの。 「セイ…よく…聞いてね。」 まだ、言葉も解らないセイに言う。 意識が朦朧とする中、私は途切れ途切れにセイに話しかけた。 「お父さんはね…一見冷たく見えるけど …甘えたさんで …とても寂しがり屋で …とても強がりなの。」 「だからね、もし仁が泣いていたら」