「何だこれー。」 凛がさっきまで、立っていた床に翔が手を伸ばす。 「…こ、この人…!」 翔が持っているのは皮で出来ているカバーケース。 一体、それが何だというのだろうか。 「貸せ。」 何時もの翔だったら、放り投げて俺にパスするのに手渡しで俺に渡す。