コンコン

「…はい」


「失礼します」

重苦しい大きなドアを開け中に入る

座るように前のソファに
託され、メイドによって紅茶を運び込まれるのを見届けた後やっと口が開かれた


「乃莉花さん、あなたには瀬戸内財閥の方と結婚してもらいます」

「?!」

「この度桜庭株式会社は瀬戸内財閥と合併する事に決まったのです」


「まっ待ってください。継母様(おかあさま)!そんないきなり結婚だなんて…」


「…乃莉花さん?あなたは私達の恩を忘れたのかしら?」

「っ、いいえ」

「あなたに拒否権なんてないのよ。分かってるわよね乃莉花さん?」

「…はい」