栞SIDE


誤解を解くって言っても紫苑君は怒ってたし...。



また怒鳴られるのが怖い。



どうしよう...。


そんなことを考えてると名前を呼ばれた。


「栞!ちょっといいか?」

「紫苑君...。」


そこには息を切らせた紫苑君がいた。



走ってそこに行く。


これが最後のチャンスだ。


誤解を解こう。



でも...

「栞、ごめん。俺あんなこと言って。」

「え...?」


先に誤られて戸惑った。


「俺、栞のこと好きだからカットなって...。」


好き...?


嘘...だよね。