「せんぱーいっ!!」


グラウンドの隅に

大好きな先輩の姿を見つけて

朝からテンションMAXで駆け寄る




昂「うおっ!・・・朱莉、お前は(呆)」

「先輩、おはよ!!」

昂「おはようございます、な」





いつも通りの朝の挨拶




颯「こら。バカリ、俺らにも挨拶しろや」

「だから、あたしは朱莉!!あ・か・り!!いい加減覚えてください!!」

颯「しらねーよ、バカリ」

紘「朱莉ちゃんはホントに元気だねー」





高梨昂(たかなし こう)先輩はあたしの部活の先輩


あたしはサッカー部のマネージャーをしてる




颯(はやて)先輩と紘(ひろ)先輩もサッカー部で

昂先輩の、親友、なんだって




「先輩、好き」

昂「ははっ((笑」

「・・・なに、ははっ、て!」

颯「・・・バカリ、あきらめろや」

「颯先輩に言われたくないもん!!」





・・・あたしの好きは、先輩には届かない



先輩には


大好きな人がいて、それはあたしじゃない





「昂先輩、あたしのこと好き?」

昂「ぅん?・・・スキだよ((笑」




それは、あたしの欲しい『好き』じゃない





「じゃあ、美菜先輩は?」




『美菜先輩』・・・・




昂先輩の、彼女の名前





昂「・・・んー、好きですよ?」




・・・昂先輩、ソレが、あたしの欲しかった『好き』なんだよ?




気づいてる??