――……。


……。


数日後。




「キャア!! 四聖獣様よっ!!」


窓から見える彼らの姿に誰かが騒ぐ。

そして次第に人が集まり、前と変わらない光景がそこに広がる。




……「四聖獣」の龍輝さんは、今でもたくさんの人に想われている。


龍輝さんは、校内1のイケメンさん。

それは絶対に変わることのない事実。


だけど私は…――、




「ねぇ、1年生の教室に来るみたいだよ!」


誰かの声で、みんながみんな私を見る。




――…私は、そんな“校内1のイケメン”の彼女なんだ。