放課後、私達3人は駅前の喫茶店へ行った。恵美や他の友達と数え切れないほど入った事のあるお店だ。


 小山修平も何度か来た事があるそうで、彼も学校の帰りに駅周辺で寄り道する事が多いらしい。


「今日はどういう風の吹き回し?」


 ウェイトレスにそれぞれが飲み物をオーダーし終えると、早速小山修平が口火を切った。向かいの席から私と恵美を交互に見ながら、さも嬉しそうにニコニコ笑いながら。


 私は言い出しっぺの恵美に任せ、恵美が答えるのを待った。


「あのクラスってさ、みんなダサいよね? 男も女も……」


「あ……確かに。でもさ、恵美ちゃんと彩花ちゃんがいてくれてラッキーだったな」