え?



今、綾月ちゃんなんて言ったの…?

死んでやる…?


私の思考回路が停止している間に綾月ちゃんは私の前を通り過ぎ、フェンスに向かって走っていた。



私の学校には、もともと屋上が立ち入り禁止なので女子にも飛び越えれるような低いフェンスしかない。



だから、運動が苦手な綾月ちゃんにもそのフェンスは飛び越えれる。



そして、たった今死んでやると言った綾月ちゃんが居るわけで…。



本当に危ないと思った。



私達の学校がそんなことになるのも嫌だったし、そしてなにより、私の大切な親友である綾月ちゃんが危険な目に遭うのがすごく嫌だった。



そして、そういう行動を取らせるような言動をした私に一番腹が立った。